22K02454(基盤C 研究代表者)

電子紙芝居とのシナジー効果で感性を紡ぐ応答志向型読み聞かせセンシング教材の開発

KAKEN — 研究課題をさがす | 電子紙芝居とのシナジー効果で感性を紡ぐ応答志向型読み聞かせセンシング教材の開発 (KAKENHI-PROJECT-22K02454) (nii.ac.jp)

ICT保育利活用の1つという位置付けでこれまで開発をしてきたPowerPointを活用した「電子紙芝居」。読み聞かせは保育現場では日常的に行われる保育活動の1つである。この絵本や紙芝居で出てくるキャラクターやシーンが動いたら、子どもたちはどのように感じ、それが今後の育ちにどのような影響を与えるのだろう?そもそも、小学校以上ではICT教育利活用が進んでいる現在において、幼児教育の教育面でのICT活用はどうだろうか?それが本研究の発端となる。

実践機会を提供頂いた園との交流の中で「電子紙芝居、確かに良いと思うけど、無理に使う必要性を感じない(通常の絵本や紙芝居で十分)」という意見を聞いた。そう!電子紙芝居であろうが、既存の紙芝居であろうが、園児は座って聞くという姿勢である。これを変えることが出来れば・・・これがIoT(Internet of Things)教育利活用を思い立っきっかけとなった。

科研申請についても、専任となり早6年、毎年出しては落ち、出しては落ちのくり返しであった時、博士時代にお世話になった先生と再度繋がり、その先生が採択された申請書を見せて頂ける機会に恵まれた。また、新たに入会した学会活動の中で、何度も採択をされている学会会長直々に個別指導を頂けるという大変貴重な機会にも恵まれた。採択された申請書を拝見できたこと、繰り返し採択されている研究者直々に申請書を添削頂けること、これは私の科研費申請、採択において、非常に大きなウエイトを占めた。
結果、専任7年目にして研究代表者として初めての科研費獲得に至った。

研究進捗

幼児教育で子どもが使用する教材、それについて最重要になるのは何よりも「安全」である。
手を振って電子紙芝居が変わる(例えば、「枯れ木に花を咲かせましょう」で手を振ると電子紙芝居がそれに反応し、枯れ木に花が咲く であったり、魔法使いが魔法をかけました、というシーンで、杖造形を振ると魔法がかかり、カボチャが馬車に変るとか)といった教材を考えたが、動作感知を行う「加速度センサ」の小さいこと・・・振った!飛んでった!子どもが誤飲した!!とかなったらシャレにならん。。。レジンなどを使って無理やり大きくすることを考えたりもしたが、リード線の接合など解決すべき課題も多数。。。となったところで、そういえば!のmicro:bit
そう、micro:bitであれば、色々なセンサが1つのボードの上に乗っかっているし、電池ボックスは必要であり、リード線は出てしまうが、何よりも、細かな各種センサをあれこれ色々しなくても済むことや、PCとの連携が付けやすいといったことから「一度使ってみようか」としたところ、これが大当たり。手首に取り付け、加速度センサで動きを感知してそれをBluetooth接続したPCに信号を流して、PCでその動き(信号)を受け取って、さて、どうしましょうか???

研究成果報告(研究業績)